池袋暴走事故概要 飯塚幸三元院長 逮捕は?被害は?原因は?

池袋暴走事故概要

2019年4月19日12時25分頃、東京都豊島区東池袋の交差点にて、通商産業省(現経済産業省)の元職員である飯塚幸三容疑者(87)の運転する車にはねられ、おおよそ10人が病院に搬送される事故が起きました。うち30代の女性とその2歳の娘が亡くなった。

飯田幸三の経歴

東京大学卒業、東京大学院博士号
旧通産省工業技術院長
国際度量衡委員会副委員長
国際度量衡委員
計量研究所長
日本規格協会理事
機械振興協会副会長
計測自動制御学会会長
日本計量振興協会会長
国際計測連合(IMEKO)会長
株式会社クボタ副社長など

あまりのすごい経歴にネット上では『上級国民』という言葉が飛び交いました。

逮捕されないのは上級国民だから?

   飯塚氏が逮捕されていない理由について、「弁護士法人・響」の坂口香澄弁護士は22日、J-CASTニュースの取材にまず次のように説明する。

「逮捕は、刑罰の一環ではなく、捜査の必要のために行われるものですので、身柄拘束をした状況で取り調べ等の捜査をすることが不可能な状況であれば逮捕はされません。
逮捕された場合、被疑者の身柄は、拘置所や留置所等の刑事施設に拘禁されますが、飯塚氏の場合、現在入院して治療の必要性があるということであれば、逮捕して身柄を拘禁することができません。
また、入院を要する状況であれば、身柄を拘束して取り調べ等の捜査をすることもできません。
そのため逮捕しないという判断がされていると考えられます。
また、逮捕するためには、逮捕の理由(被疑者が罪を犯したと疑うに足りる相当な理由)に加えて、逮捕の必要性(逃亡するおそれや犯罪の証拠を隠滅するおそれがあること)が認められなくてはなりません。
飯塚氏の場合、事故を起こした事実は明らかなので逮捕の理由はあると考えられますが、入院して体の自由がきかない状況では、逃亡や罪証隠滅をはかるのは非常に困難であると考えられます。
そのため、警察が逮捕しようとしても、逮捕の必要性が認められない可能性もあります」

その上で指摘したのは、「逮捕やそれに続く勾留には厳格な時間制限がある」という点だ。

「逮捕した場合には引き続き勾留するための請求をするか否かの判断のため、逮捕から48時間以内に送検しなければなりません。
また、勾留が認められた場合には、原則10日以内、延長されても20日以内に起訴・不起訴を決定するための捜査を尽くす必要があります。
しかし、飯塚氏が取り調べに耐えうる体調でなければ取り調べ等の捜査をすることができないので無為に時間を使ってしまうことになります。
そのため、取り調べ等の捜査が可能になるまではあえて逮捕はしないという判断がされているとも考えられます」   こうした点から、坂口弁護士は池袋と神戸の自動車事故で逮捕の判断が分かれたことについて次の見解を示している。

「両事故とも、被疑者が事故を起こした事実は明らかですので、逮捕の理由は認められると考えられます。しかし、大野氏は軽傷であるのに対し、飯塚氏は入院を要する状態であることから、逮捕の必要性(逃亡・罪証隠滅のおそれ)の有無について判断が分かれます。また、身柄拘束には期間制限があるので、捜査機関としても、取り調べができる状態になってから逮捕したいという思惑もあるかもしれません」

(引用:JCASTニュース)

免許取り消し処分

2019年5月31日になり、ようやく飯塚幸三容疑者の免許取り消し処分が決まった。
ただ事故から1か月以上の時間がかかった上に免許の取り消し処分という内容だったため、インターネット上では不満の声が続出した。

免許取り消し処分のみの理由

交通事故を起こした場合、加害者は下記3つの責任を負うこととなる。
それぞれが独立しており管轄も異なるため、別々の担当が処理を行います。

・民事
被害者が怪我をしたり死亡した場合の治療費や、事故により壊してしまったものの賠償など。

・刑事
相手を怪我させてしまった場合に受ける刑罰。罰金刑、懲役刑、禁固刑など。

・行政
交通違反の程度によって免許の点数が加算され免許の停止や取り消しなど。

今回免許の取り消しが決まりましたが、それは行政の処分が確定したということです。
まだ民事、刑事については決定はされていないので、またそれらの処罰を受けることとなります。

過失運転致死傷罪と危険運転致死傷罪

これから飯塚幸三容疑者には『過失運転致死傷罪』と『危険運転致死傷罪』とのいずれかが適用されると思います。
過失運転致死傷罪とは、運転中不注意で人を死傷させてしまった場合に適用されるものです。
危険運転致死傷罪は飲酒や無免許運転など故意に危険な運転をして人を死傷させてしまった場合に適用されるものです。
自動車運転死傷行為処罰法では主に下の7つを危険運転と規定しています。
①酩酊運転,薬物運
②制御困難(高速度)運転
③未熟運転(無免許,ペーパー)
④妨害運転(あおり,割り込み,幅寄せ,進路変更)
⑤信号無視運転
⑥通行禁止道路運転
⑦病気運転

今回のケースだと②の制御困難運転、⑤の信号無視運転、⑦の病気運転に該当する可能性があります。

過失運転致死傷罪と危険運転致死傷罪の罰則

・過失運転致死傷罪の場合
7年以下の懲役または禁固もしくは100万円以下の罰金

・危険運転致死傷罪の場合
負傷させた場合に懲役15年以下、死亡させた場合には有期懲役1年以上(最高20年)

今後の処罰は?

基本的には危険運転致死傷罪が適用され有期懲役1年以上(最高20年)になると思います。
ただもし過失運転致死傷罪だと判断された場合は、罰金だけ課せられ懲役や禁固を免れる可能性もあります。