川崎市登戸殺傷事件 岩崎隆一容疑者 動機は?被害は?犯人の生い立ちは?宅間守との共通点は?

2019年5月28日午前7時45分ごろ、 神奈川県川崎市多摩区登戸新町の路上で スクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童に包丁を持って襲いかかり19人が刺され、2人が亡くという痛ましい事件が起きました。

犯人の男は同市麻生区在住の岩崎隆一(51)で事件を起こした後、自身の首を切り死亡。

1, 岩崎隆一について
2, 岩崎隆一の生い立ち
3, 犯行の動機は?
4, 被害者について
5, どこも立ち寄らず犯行現場へ
6, スクールバスのドライブレコーダーに記録されていた内容
7, 女児遺族コメント全文
8, 岩崎隆一と宅間守との共通点
9, 重要犯罪の動向

岩崎隆一について

名前:岩崎隆一
年齢:51歳
住所:神奈川県川崎市麻生区
職業:無職

・80代の伯父と伯母と同居。
・伯父伯母夫婦と同居しているが家庭内のルールを定め、顔を合わせないようにしていた。
・ひきこもり傾向があり、市の担当者の提案で2019年1月上旬に伯父夫婦が岩崎隆一容疑者の部屋の前に手紙を置いてみたが、「自分のことはちゃんとやっている。ひきこもりとは何だ」とドア越しに反論したことがある。
・事件の約1年前に隣家の40代女性に対し、「伸びた葉っぱが当たった」と午前6時にインターホンを何度も鳴らして怒鳴りつけた。
・PCも携帯電話も所持している形跡がなかった。部屋にテレビとゲーム機はあった。

岩崎隆一の生い立ち

幼い頃に両親が離婚し、岩崎隆一容疑者は伯父伯母夫婦に引き取られました。
父伯母夫婦には岩崎隆一容疑者より年上の子どもが2人いるそうで、子どもの頃は一緒に暮らしていたようです。
そのいとこの2人はカリタス小学校通っていましたが、岩崎隆一容疑者は公立小学校を卒業したそうです。
小中学校の同級生によると昔は一見おとなしいが何か気に入らないことがあると暴れていた。中学生になると機嫌が悪くなる回数が増えた。

犯行の動機は

犯行の動機はまだ明らかになっていません。
今回は小学生が狙われたことから騒音などによる逆恨みかと思いましたが、岩崎隆一容疑者の自宅が犯行現場から7km以上離れているため、その線は考えにくいように思います。
いとこ2人がカリタス小学校に通っていましたが、岩崎隆一容疑者が公立小学校に通っていたことから、そこが何かの動機に繋がっている可能性がありそうです。

被害者について

殺傷されたのは19人で主にカリタス小学校の児童です。

死亡 カリタス小学校6年生女児
30代の外務省職員男性
重軽傷 40代女性1人
小学生女児15人
小学校男児1人

どこも立ち寄らず犯行現場へ

犯行当日岩崎隆一容疑者は小田急線登戸駅から約400m離れた犯行現場までどこへも立ち寄らず向かったことが確認されています。

スクールバスのドライブレコーダーに記録されていた内容

スクールバスのドライブレコーダーには走りながら児童らを無差別に背後から切りかかる様子が映っていたそうです。

女児遺族コメント全文

犠牲になった私立カリタス小学校6年生女児の両親が弁護士を通じてコメントを発表した。
全文は以下の通り。

 まずは、さる5月28日に川崎市多摩区登戸新町で起こりました事件に関し、多くの皆様が、亡くなった娘と我々遺族の悲しみに寄り添ってくださっていることにつきまして、本書面を通じて、心より感謝申し上げます。        

 事件現場に手向けられた数多くの献花、お菓子等を拝見し、娘がどれだけ多くの皆様に愛され、どれほど皆様の思いやりに温かく包まれて、大切な時間を過ごしてきたのかという事実に、改めて思いを致している次第です。     

 本来であれば、取材にお応えし、我々の気持ちをお話しすべきところではございますが、人生で最も大切な、最愛の娘を突然奪われ、今は全く気持ちの整理がつかない状態です。ただただ、失ったもののあまりの大きさと深い悲しみに打ちひしがれております。

 報道関係者各位におかれましては、自宅及びその近隣、葬儀場における取材・撮影はご遠慮くださいますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。    

 残された我々が、最愛の娘との最後の時間を大事に過ごし、大切な思い出を胸に、少しでも穏やかな気持ちで娘を見送ることができますよう、温かく見守っていただければと存じます。

岩崎隆一と宅間守との共通点

5月28日、神奈川県川崎市多摩区の路上で小学生ら19人が男に襲われ、2人が殺害される事件が発生した。犯行に及んだ同市に住む岩崎隆一容疑者は現場で自らの首を刺し、死亡。警察は被疑者死亡のまま書類送検する方針だ。

 被害に遭った児童たちが通っていたのが私立の名門校、カリタス小学校だった。幼稚園から高校まであるカトリックの学校で、中学からは女子校となっている。小学校は共学だが、男子児童は少ない。登校には原則として市営バスかスクールバスを使うことになっているという。

 恵まれた環境で学ぶ子供たちをターゲットにした犯罪といえば、2001年の大阪教育大学附属池田小学校事件が思い起こされる。1、2年生8人が命を落とし、教師を含む15人が負傷した。包丁を手に犯行に及んだ宅間守は本人の希望通りに死刑判決を受け、刑は2004年に執行された。

 精神科医の片田珠美さんは、この事件と川崎の事件の類似性を指摘する。

「対象が小学生で非常に似通っています。今回の事件では、本人が犯行後、自殺によって死亡しているので『拡大自殺』でもあります。拡大自殺とは、自分ではなく社会や世間のせいで自分は人生に絶望することになったと考え、復讐願望を持つ人物が、社会や世間を巻き添えにして引き起こす自殺です。

 そして、拡大自殺は無差別殺人とセットになりやすい。1999年にアメリカのコロンバイン高校で起きた銃の乱射事件も、2007年にバージニア工科大学で起きた銃乱射事件もそうです。絶望感と復讐願望が、無差別殺人と自死につながるのです」
 さらに片田医師は、無差別殺人には、対象を絞らず不特定多数を攻撃するタイプと、宅間が「エリート校の児童」を狙ったように、ターゲットを絞るケースがあるという。

「今回の事件も池田小の事件も、明らかにエリートの卵を対象にしています。自分の境遇が恵まれないのは、社会や世間、親などのせいという他責的傾向に、なんらかの理由で被害妄想が組み合わさると、周囲から迫害を受けていると感じ、迫害の原因となっているのはエリートだという思い込みに基づいて、攻撃しようとなるのです。今回も根底にはエリート、とりわけ、カリタス小という環境への羨望や敵意があったのでしょう」

※女性セブン2019年6月13日号

重要犯罪の動向

世間の認識とは異なり、警察庁の犯罪統計資料によると平成27年~平成31年にかけて重要犯罪は年々減少傾向にある。
インターネットやSNSなどのメディアの普及により事件について目にする機会が多くなったため、体感的には多くなっているように感じるが、決してそういうわけではないようだ。

(上図:警察庁『犯罪統計資料 平成31年1~4月分』より引用 )